多発性嚢胞腎患者の中でも自分は嚢胞感染が多いので抗菌薬を使う事が多く専門書を読んだけど頭の中に残らないので今回は「多発性嚢胞腎(PKD)診療ガイドライン2017」と「キャラ勉! 抗菌薬データ」を使って抗菌薬に付いて再度勉強しました。
過去にお世話になった抗菌薬
過去にお世話になった抗菌薬は色々あります。
①多発性嚢胞腎のガイドラインにも書いてあるニューキノロン系のレボフロキサシン含有の先発薬クラビット錠|や後発薬レボフロキサシン 錠。
②テトラサイクリン系のミノサイクリン塩酸塩含有のミノマイシン錠。
③現在1番効いているマクロライド系のアジスロマイシン含有のジスロマック錠|、ジスロマックSR。
④ 入院中に良くお世話になるカルバペネム系のメロペネム含有のメロペン。
⑤必ず下痢になる経口用第3世代セフェム系のセフカペンピボキシル含有のフロモックス。
以上の5つの抗菌薬が過去18年間の闘病で使われてました。
何でジスロマックが効くの?
多発性嚢胞腎なので抗菌薬は普通ニューキノロン系のレボフロキサシン含有のクラビットが効くはずですが自分の場合は治るには治るけど効きが悪く、マクロライド系のアジスロマイシン含有のジスロマックの方が効きが良いです。
色々なドクターから何でマクロライド系のジスロマックが効くのか不思議がられてましたがキャラ勉! 抗菌薬データ」と「多発性嚢胞腎(PKD)診療ガイドライン2017」を合わせて読んだらジスロマックが何故効くのかを正しいかは別にして少し納得しました。
「多発性嚢胞腎(PKD)診療ガイドライン2017」ではアジスロマイシンに付いて全く触れられて無く、ニューキノロン系のレボフロキサシンについても「実際の治療成績に関する報告は少なく、嚢胞感染症の治療として、ニューキノロン系の抗菌薬と他剤を比較検討した試験は限られてる。」との事でした。
つまりマクロライド系のアジスロマイシン含有のジスロマックは試験されてないのでガイドラインに載って無い可能性が高いです。
多発性嚢胞腎(PKD)ガイドラインについて
今回は書籍「キャラ勉! 抗菌薬データ」を購入したので「多発性嚢胞腎(PKD)診療ガイドライン2017」を読み直ししてニューキノロン系の抗菌薬に疑問を持ちました。
「多発性嚢胞腎(PKD)診療ガイドライン2017」は「たんぱく質制限」についても「ADPKDに対するたんぱく質制限食の腎機能障害進行抑制効果についてはエビデンスが不十分であり、その実施の推奨については推測の域を脱しないと判断する」との事で推進グレードが『無し』になってます。
2020年頃に出るガイドラインは患者会の意見を聞いてもらえるとの事なので「多発性嚢胞腎(PKD)診療ガイドライン2017」で疑問の「抗菌薬」と「たんぱく質制限」ついて取り上げてもらう予定です。