「エビデンスに基づく多発性嚢胞腎(PKD)診療ガイドライン2017」に『たんぱく質制限食はADPKDの腎機能障害進行の制御のために推奨されるか?』って質問の答えは『ADPKDに対するたんぱく質制限食の腎機能障害進行抑制効果はエビデンスが不十分であり、その実施の推奨については推測の域を脱しない』と書いてあり推奨グレードは「無し」でした。
2018/6/10(日)に新潟市の朱鷺メッセで第61回日本腎臓学会学術総会があり午後から市民講座で東京女子医科大学血液浄化療法科の土谷健教授が「多発性嚢胞腎ってどんな病気」って講演を行うので参加して「多発性嚢胞腎は保存期の低タンパク食は意味があるのか?」って質問しました。
土屋先生曰く低タンパク食では嚢胞が増える事は抑制出来ないけどPKD患者はCKD患者でも有るのでCKD患者としては低タンパク食は腎機能を維持するには有益なので低タンパク食は意味が有るとの回答を頂きました。
多発性嚢胞腎の患者会のPKDFCJは次回のガイドラインの作成に意見を言える立場だと聞いてるので次回のガイドラインには「低タンパク制限食は嚢胞の作成を抑制する効果は無いけどCKDとしのPKDの腎機能の低下を防ぐ」の様な文を加筆してもらおうと思った次第です。